こんにちは
年子ママのななこです🌸
赤ちゃん主導の離乳
「BLW(Baby-Led Weaning)」
に興味はあるけれど、
「本当に食べるの?」「誤嚥やアレルギーは大丈夫?」「片付けが大変そう…」
と不安になる方も多いのではないでしょうか。
私も生後6ヶ月からBLWをスタートしましたが、
思った以上に悩みや試行錯誤の連続でした。
この記事では、我が家のBLWのリアルな実践記録と、
途中で気づいた大切なこと、
そして今たどり着いた「わが家流のハイブリッド離乳」の形についてまとめています。
実際にやってみて感じたメリット・デメリット、
栄養やアレルゲンの扱いについての補足も医療職ママの視点で丁寧に解説します。
- ◆ 生後6ヶ月後半:初めてのBLW、わくわくのスタート
- ◆ 生後6ヶ月末:楽しい反面、しんどさも…
- ◆ 生後7ヶ月初旬:でも、BLWだからこそ気づいたことも
- ◆ 生後7ヶ月中旬:葛藤と小さな成長の実感
- ◆ 生後8ヶ月:我が家なりのやり方を見つける
- ◆ 生後9ヶ月:後悔と学び、そして前向きなまとめ
- ◆ その後、現在の我が家:なんでも手づかみで食べています
- ◆ 息子の口の発達:歯並びについて
- ◆ まとめ|「完璧な方法」よりも「その子に合った方法」を
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◆ 生後6ヶ月後半:初めてのBLW、わくわくのスタート
2024年1月19日(生後6ヶ月と23日)、初めてBLWに挑戦。
「うちの子、かなり集中して食べてた!」
「離乳食よりも本人が楽しそうで、これは良いかも!」
…と、思わず期待も膨らみました。
まだしっかり食べられてはいなかったけれど、自分で食べ物に手を伸ばす姿がとても新鮮で、嬉しかったのを覚えています。
◆ 生後6ヶ月末:楽しい反面、しんどさも…
数日経った頃から、徐々に現実が見えてきます。
「夜中に全然寝なくなったけど、もしかして食べる量が減ってるのが原因…?」
「食材は無駄になるし、片付けは大変…メリットって何だっけ?」
食事の楽しさよりも「手間」や「不安」の方が大きくなり、少し心が折れそうになりました。
夜泣きの原因はよくわかりませんが、
うちの子供の場合、BLWは通常の離乳食と比較して食べられる量が少なったことが影響していたのかなと思います。
飲み込みやすい形態の食事をただ口に入れてもらうだけの通常の離乳食と違い、
BLWでは、食べ物を正確に掴み、口に運び、噛み切るという動作が必要になります。
この動作こそがBLWを行う目的なのですが、最初からうまくできる赤ちゃんはおらず、
さらに我が家の子供の場合、新生児の頃から食への執着が少ないタイプだったので
BLWを始めたばかりの時は本当に食べる量が少なくなっていました。
ちなみに、先日生後6ヶ月の娘(第2子:通常の離乳食中)に
茹でたブロッコリーをそのまま手渡してみたところ、
ものすごく綺麗に食べていました。
娘は離乳食もよく食べるので、結局離乳食でもBLWでも
食べるか食べないかはその子の性格によるものなのではないかと思いました。
◆ 生後7ヶ月初旬:でも、BLWだからこそ気づいたことも
そんな中でも、BLWをやってよかったなと思えた瞬間もありました。
「スプーン離乳食では怒ってた私が、BLWでは全然怒らない」
「息子が食事中にニコニコしてくれるのって、こっちの余裕のおかげかも」
BLWは「親にとっても心がラクになる方法」だと気づきます。
BLWにルールはありません。食事を触りもせず、ただ眺めているだけでもOKです。
必要な栄養はまだ母乳やミルクで補える段階なので
絶対に食事から栄養を取らないといけないというわけではありません。
息子に食べることを教え込まなくてもいいとわかり、
気持ちが楽になってきたことを覚えています。
【補足】BLW期の栄養摂取について
生後6〜9ヶ月ごろまでは、たとえ食事(補完食)の摂取量が少なくても、 主な栄養は母乳やミルクから賄えるとされており、BLWの導入によって食べる量が一時的に少なくても過度な心配は不要です。
この時期の離乳食は、栄養摂取というよりも「食べ物に慣れる」「咀嚼や飲み込みを学ぶ」といった “学習の時間”という位置づけであり、成長の個人差を踏まえた柔軟な対応が大切です。
ただし、鉄分の補給(赤身肉や豆腐など)は意識して取り入れることが推奨されています。
【出典】
・World Health Organization (2000). Complementary feeding: Family foods for breastfed children
・Taylor RW et al. (2017). A Baby-Led Approach to Eating Solids and Risk of Choking. Pediatrics.
・American Academy of Pediatrics. Feeding and Nutrition Guidelines.
◆ 生後7ヶ月中旬:葛藤と小さな成長の実感
「食べる量が増えてきた!吐き出すことも減った」
「外でもちゃんと座って食べられてて感動」
できることが少しずつ増えてきて、「続けてよかった」と思う一方で、
「アレルギーの進め方が難しすぎる…」
「夫と食事すると理解のズレで気疲れ」
という、葛藤も同時に抱えていました。
従来の離乳食では卵は20分以上加熱したものを黄身だけ耳かき1サジ分から、
そのほか小麦なども少量から与えてアレルギーが出ないか様子を見るなど
親が少量を与えてその後の反応を観察する方法が主流です。
ただこの時の私は、インスタグラムなどでBLWを実践している方々の投稿などから
従来の離乳食の方法もあわせて行っても良いのか悩み、
アレルギー食材の進め方には少し頭を悩ませました。
【補足】BLWとアレルギー食材の導入について
BLW(手づかみ離乳)を実践している場合でも、アレルギーの出やすい食材(卵・乳・小麦など)は生後6ヶ月ごろから少量ずつ導入することが推奨されています。
近年の研究では、アレルゲンの導入を遅らせることでアレルギーの発症リスクが高まる可能性が示唆されており、BLWでも従来の離乳食と同様に慎重かつ早めの導入が望ましいとされています。
- 初めてのアレルゲン食材は、必ず加熱調理した単品の状態で
- 1種類ずつ、2〜3日様子を見ながら
- 午前中や体調の良いときに与えるのがベター
- ナッツ類は誤嚥リスクがあるため、ペースト状にして与える
BLWに栄養と安全性を加味した「BLISS(Baby-Led Introduction to SolidS)」研究でも、アレルゲンや鉄分を含む食品の導入を意識的に行うことが推奨されています。
【出典】
・British Dietetic Association. (2017). Complementary Feeding Fact Sheet
・Taylor RW et al. (2017). A Baby-Led Approach to Eating Solids and Risk of Choking. Pediatrics
・日本小児アレルギー学会. (2023). 食物アレルギー診療ガイドライン
・厚生労働省. (2019). 授乳・離乳の支援ガイド
◆ 生後8ヶ月:我が家なりのやり方を見つける
日々悪戦苦闘しながら
(さらに妊娠中だったので片付けが本当にしんどかった)
我が家なりにたどり着いた答えは、BLWと従来の離乳食(補完食)のハイブリッド型でした。
朝食は自分の体力も時間もあるので、BLWでバナナや食パン、野菜スティックなどを手づかみで。
昼食から夕食にかけては、従来の離乳食のように親が食べさせる形にしました。
アレルギーが心配な食材は昼食時に与え、様子を見ていました。
息子は食後に皮膚が赤くなることもしばしばあったので
アレルギー食材を与えた後は気をつけていました。
BLWをしていると食べた量もわからないし、
食後は片付けに必死で息子のことをじっくり見ている余裕がなかったなと思います。
◆ 生後9ヶ月:後悔と学び、そして前向きなまとめ
生後9ヶ月の頃にはハイブリッド型に慣れてきて、
BLWはおやつも追加しました。
ハイハインやふかし芋など、息子がよく食べるものも手づかみで与えるようになりました。
BLWはメリットもあるけれど、すべての家庭・すべての赤ちゃんに合うわけではないと身をもって実感しました。
◆ その後、現在の我が家:なんでも手づかみで食べています
現在1歳10ヶ月となった息子はなんでも手づかみで食べます。
納豆ごはん、プリン、バナナ、ハンバーグ・・・もう全てです。笑
最近やっとスプーンを手に持ちたがるようになりましたが、
全然使いこなせていません。笑
BLWをしていなくても今の息子は手づかみオンリーだったと思います。
◆ 息子の口の発達:歯並びについて
そして、おそらくBLWを行ってきた息子の歯並びについて気になっているママやパパが多いと思うのですが、
叢生(そうせい:歯がガタガタに並んでいること)です。笑
指しゃぶりをする影響から、今の歯並びは少し悪めです。
これから顎の骨をよく刺激して、大きく成長させる必要があります。
今後は私が息子の顎の骨を刺激するために
日々意識して取り組んでいることなどもお伝えできればと思います。
◆ まとめ|「完璧な方法」よりも「その子に合った方法」を
今回の経験から感じたのは、
- 食べる楽しさを育てるには、親の心の余裕が大切
- どんな方法でも「子どもに合っていればOK」
- BLWはツールのひとつであって、ゴールじゃない
BLWで育てたい感覚たちは確かに大事な感覚ですが、
BLWでしか育てられないわけではありません。
お外で砂遊びをしたり、石を拾ったり、絵本をめくってみたり、
手先指先を使う遊びは日常の中にたくさんあります。
食べ物を噛み切ったり、食材本来の味を感じる経験も大事だとは思いますが、
食事で大事なのはそれだけではありません。
赤ちゃんのうちは食事は楽しいものだと思えたら
それで良いのではないかと個人的には思います。
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